金子 熊夫
ベトナム戦争体験者の証言(上)-「後方」「エネルギー安保」を考える材料として エネルギー政策への提言NEW
今年は、太平洋戦争(大東亜戦争)終結70周年であると同時に、ベトナム戦争(第2次インドシナ戦争)終結40周年でもある。サイゴン陥落(1975年4月30日)と言う極めてドラマティックな形で終わったあの悲劇的な戦争については、立場や年齢によって各人それぞれの思いがあろうが、筆者にとっても特別な思いがある。
続きを読む »ベトナム戦争体験者の証言(下)-「後方」「エネルギー安保」を考える材料として エネルギー政策への提言NEW
ただ、当時痛切に感じたことは、自国防衛のための止むを得ぬ戦争、つまり自分が愛する者や同胞を守るための戦争ならともかく、他国同士の戦争、しかも大義名分が曖昧な戦争に巻き込まれて死ぬのは「犬死」であり、それだけは何としても避けたいと思ったことだ。
続きを読む »日本は核燃料サイクルを放棄するなかれ・その3 — 六ヶ所の早期稼動はなぜ必要か コラム原子力に対する評価
翻って、話を原子力平和利用に限ってみれば、当面の韓米の再処理問題の帰趨が日本の原子力政策、とりわけ核燃料サイクル政策にどのような影響を及ぼすだろうか。逆に、日本の核燃料サイクル政策の変化が韓国の再処理問題にどう影響するか。日本ではこのような視点で考える人はあまりいないようだが、実は、この問題はかなり微妙な問題である。
続きを読む »日本は核燃料サイクルを放棄するなかれ・その4 — 国際的なプルトニウム管理体制の必要 コラム原子力に対する評価
他方、六ヶ所工場に関連してもう一つ、核不拡散の観点からの問題がある。すなわち、はっきりした使途のない「余剰プルトニウム」の蓄積の問題である。
続きを読む »日本は核燃料サイクルを放棄するなかれ・その1 — 韓国はなぜ再処理を目指すのか コラム原子力に対する評価
3.11福島原発事故から二年半。その後遺症はいまだに癒えておらず、原子力に対する逆風は一向に弱まっていない。このような状況で、原子力の必要性を口にしただけで、反原発派から直ちに「御用学者」呼ばわりされ、個人攻撃に近い非難、誹謗の対象となる。それゆえ、冒頭で敢えて一言言わせていただく。
続きを読む »日本は核燃料サイクルを放棄するなかれ・その2 — 原子力の国際規制、米国の意図 コラム原子力に対する評価
実は、この事前承認条項は、旧日米原子力協定(1988年まで存続)にもあったものだ。そして、この条項のため、36年前の1977年夏、日米では「原子力戦争」と言われるほどの激しい外交交渉が行われたのである。
続きを読む »核燃料サイクルは安全保障の観点から止められない ー 民主党政権の原子力政策の死角 コラム原子力に対する評価
民主党・野田政権の原子力政策は、すったもんだの末結局「2030年代に原発稼働ゼロを目指す」という線で定まったようだが、どうも次期衆議院選挙にらみの彌縫(びほう)策の色彩が濃く、重要な点がいくつか曖昧なまま先送りされている。
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