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石井 孝明

英国EU離脱、エネルギー・環境政策での影響は?石井 孝明 エネルギー産業の分析NEW

英国は6月23日に実施した国民投票で欧州連合(EU)離脱を決めた。エネルギー政策、産業の影響について考えたい

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東電「メルトダウン」公表の遅れ、「菅政権」が真犯人?石井 孝明 原子力に対する評価NEW

東京電力福島第一原発事故で、炉心溶融の判断基準があったのに公表が遅れた問題で、東電の第三者検証委員会は16日に報告書をまとめた。「当時の清水正孝社長が菅直人首相などの要請を受け『炉心溶融という言葉を使うな』と社内で指示していた」「意図的な隠蔽はなかった」とする内容だ。

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40年までに石炭・ガス価格は低位、再エネ拡大-ブルームバーグ見通し石井 孝明 再生可能エネルギー技術NEW

米大手経済通信社ブルームバーグの調査会社であるブルームバーグ・ニューエナジー・ファイナンスは13日、2040年までの「エネルギーアウトルック2016」を公表した。

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電気自動車、より使いやすく-充電インフラ整備で普及に期待石井 孝明 エネルギー産業の分析NEW

次世代自動車として期待される電気自動車(EV)の急速充電器の設置が着々と進んでいる。道の駅、高速道路、コンビニなどに15年度末で約6100台が置かれ「走行中の電池切れが不安」というユーザーの懸念は解消されつつある。

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露ロスアトム、日本にトリチウム除去技術、核燃料再処理引き受けを提案石井 孝明 エネルギー産業の分析NEW

ロシアの国営原子力企業ロスアトムが、日本とのビジネスや技術協力の関係強化に関心を向けている。同社の原子力技術は、原子炉の建設や安全性から使用済み核燃料の処理(バックエンド)や除染まで、世界最高水準にある。トリチウムの除去技術の活用や、日本の使用済み核燃料の再処理を引き受ける提案をしている。同社から提供された日本向け資料から、現状と狙いを読み解く。

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ポルトガルが4日半、再エネで全電力を供給石井 孝明 再生可能エネルギー技術NEW

ポルトガルで今月7日午前6時45分から11日午後5時45分までの4日半の間、ソーラー、風力、水力、バイオマスを合わせた再生可能エネルギーによる発電比率が全電力消費量の100%を達成した。

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全面自由化で重要度増す電力取引の最新事情石井 孝明 エネルギー産業の分析NEW

日本卸電力取引所(JEPX)の存在が改めて注目されている。電力自由化が進む中で取引の仲介と価格発信をする同所の重要性が、一段と高まることは間違いない。日本のエネルギーシステムに、同所は将来どのような貢献をするのか。

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原子力規制庁人事の闇-キャリア逃亡、“戦犯”復活石井 孝明 原子力に対する評価NEW

原子力規制庁の人事がおかしい。規制部門の課長クラスである耐震・津波担当の管理官が空席になり、定年退職後に再雇用されたノンキャリアの技官が仕事を担うことになった。規制庁は人員不足による特例人事と説明している。

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中国、南シナ海侵略で移動式海上原発を活用か石井 孝明 原子力に対する評価NEW

中国企業が移動式の海上原子力発電所20基を建設する計画を進めている。中国が領有権を争い、基地を建設して実効支配をたくらむ南シナ海に配備される可能性がある。

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電力、復旧力維持への不安-九州地震から考える石井 孝明 エネルギー政策への提言NEW

熊本県、大分県など、九州で14日から大規模地震が続いている。1日も早い復旧と被災者の方の生活の回復を祈りたい。この地震でインフラの復旧の面で日本の底力に改めて感銘を受けた。災害発生1週間後の20日に、電力はほぼ全戸に復旧、熊本県内では都市ガス、水道は9割以上が復旧した。

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川内原発、停止の必要なし-リスク認識の誤り石井 孝明 原子力に対する評価NEW

熊本県、大分県を中心に地震が続く。それが止まり被災者の方の生活が再建されることを祈りたい。問題がある。九州電力川内原発(鹿児島県)の稼動中の2基の原子炉をめぐり、止めるべきと、主張する人たちがいる。

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使用済み核燃料政策、見直しの検証1-新制度とは?石井 孝明 原子力に対する評価NEW

核燃料サイクル事業の運営について、政府は2月に関連法の改正案を閣議決定し国会で審議が続いている。電力システム改革による競争激化という状況の変化に対応するために、国の関与を強める方向だ。

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使用済み核燃料政策、見直しの検証2-プルトニウム石井 孝明 原子力に対する評価NEW

核兵器の原料になる余分なプルトニウムを持たない。広島、長崎で核兵器の被害を受け、非核3原則のもと原子力の平和利用を進める日本は、こうした政策を掲げる。しかし原子力発電の再稼動が遅れ、それを消費して減らすことがなかなかできない。

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原発事故5年、まだ鼻血デマ−朝日新聞の狂気石井 孝明 原子力に対する評価NEW

アゴラ3月20日掲載。朝日新聞が、弁護士会主催の集会の内容を伝える形で、福島で子どもに鼻血が出ていると報道。その批判記事だ。日本のメディアの原子力報道の質の低さが続きく。

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福島デマ拡散者は何をしたか-反省しない人たち石井 孝明 放射能の健康への影響NEW

東日本大震災と東京電力福島第一原発事故から5年が経過した。震災と事故の復旧は着々と進み、日本の底力、そして日本の人々の健全さ、優秀さを示した。同時にたくさんの問題も見えた。その一つがデマの拡散だ。

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韓国での不気味な核武装論の台頭石井 孝明 原子力に対する評価NEW

北朝鮮の1月の核実験、そして弾道ミサイルの開発実験がさまざまな波紋を広げている。その一つが韓国国内での核武装論の台頭だ。韓国は国際協定を破って核兵器の開発をした過去があり、日本に対して慰安婦問題を始めさまざまな問題で強硬な姿勢をとり続ける。その核は実現すれば当然、北だけではなく、南の日本にも向けられるだろう。この議論が力を持つ前に、問題の存在を認識し、早期に取り除いていかなければならない。

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原子力規制委員会、敦賀原発審査の闇-文書改ざん、メール削除、違法行為の疑い石井 孝明 エネルギー政策への提言NEW

日本原子力発電の敦賀発電所2号機の下の破砕帯をめぐる問題の混乱が続いている。原電の追加調査で、問題になった断層が、存在しないことが示された。

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原子力規制委員会は事業者の疑問に誠実に答えよ-浜野喜史参議院議員石井 孝明 エネルギー政策への提言NEW

浜野喜史参議院議員(民主党)は、原子力規制委員会による規制行政、また日本原電敦賀2号機の破砕帯をめぐる問題を国会で10回以上、質問で取り上げている。規制行政への意見を聞いた。

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年収5億ドルの“石油大国”IS、輸出ルートを断て!石井 孝明 エネルギー産業の分析NEW

過激派組織IS=イスラミックステートは、なぜ活動を続けられるのか。今月のパリでのテロ事件、先月のロシア旅客機の爆破、そして中東の支配地域での残虐行為など、異常な行動が広がるのを見て、誰もが不思議に思うだろう。その背景には潤沢な石油による資金獲得がある。

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自民党議員のエネルギー観とは?滝波参議院議員に聞く石井 孝明 エネルギー政策への提言NEW

エネルギーをめぐるさまざまな意見が、福島原発事故の後で社会にあふれた。政治の場では、自民党が原子力の活用と漸減を訴える以外は、各政党は原則として脱原発を主張している。しかし、政党から離れて見ると、各議員のエネルギーをめぐる意見は、それぞれの政治観、世界観によってまちまちだ。

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フィンランド、使用済み核燃料処分地決定の理由石井 孝明 原子力に対する評価NEW

使用済み核燃料の処理問題の関心が集まる。しかしどの国も地中処分を目指すが、世界の大半の国で処分地が住民の反対などがあって決まらない。フィンランドは世界で初めて、使用済み核燃料の処分場の場所を決め、操業開始を目指す。

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原子力発電の後始末、対策進む(下)―再処理問題石井 孝明 原子力に対する評価NEW

9月の下北半島訪問では、青森県六ヶ所村にある日本原燃の施設も訪問した。日本原燃は1992年に電力会社の出資で設立された。天然ウランを濃縮して原子力発電用の燃料をつくる。

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難しいもんじゅの存続―再稼動費用、数千億円か石井 孝明 原子力に対する評価NEW

長期停止により批判に直面してきた日本原子力研究開発機構(JAEA)の高速増殖炉の原型炉「もんじゅ」が、事業の存続か断念かの瀬戸際に立っている。原子力規制委員会は11月13日、JAEAが、「実施主体として不適当」として、今後半年をめどに、所管官庁である文部科学省が代わりの運営主体を決めるよう勧告した。

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原子力発電の後始末、対策進む-下北の施設訪問(上)石井 孝明 原子力に対する評価NEW

「トイレなきマンション」。日本の原子力政策では今、使用済み核燃料の後始末の問題が批判と関心を集める。いわゆる「バックエンド問題」だ。

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市民運動の「正義」の危険-福島で嫌がらせ続く石井 孝明 放射能の健康への影響NEW

アゴラへの10月22日の寄稿。福島の清掃活動について、嫌がらせ活動をする人たちの話を伝えている。主張は自由ですがデマの拡散、陰湿な行動の必要はあるのか。

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北陸電力志賀原発、原子力規制委員会による活断層「騒動」の異常石井 孝明 原子力に対する評価NEW

原子力規制委員会の有識者会合は7月17日、北陸電力志賀原子力発電所(石川県)の1号機原子炉建屋直下を走る破砕帯について、活断層の疑いを否定できないとする評価書案をまとめた。この評価により同原発の当面の稼動は難しくなった。規制委の問題行動がまた繰り返されている。

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北大教授に「殺すぞ」と脅迫-反原発主張の人物石井 孝明 原子力に対する評価NEW

原子力研究と啓蒙活動を行う北海道大学大学院の奈良林直教授に対して「原発推進をやめないと殺すぞ」などと脅迫する電話が北大にかかっていたことが10月16日までに分かった。奈良林教授は大学と相談し、10日に札幌北警察署に届けて受理された。

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ノーベル文学賞『チェルノブイリの祈り』の危うさ石井 孝明 放射能の健康への影響NEW

2015年のノーベル文学賞をベラルーシの作家、シュベトラーナ・アレクシエービッチ氏が受賞した。彼女の作品は大変重厚で素晴らしいものだ。しかし、その代表作の『チェルノブイリの祈り-未来の物語』(岩波書店)は問題もはらむ。文学と政治の対立を、このエッセイで考えたい。

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「子どもの声が聞きたい」楢葉町、帰還と課題【復興進む福島2】石井 孝明 放射能の健康への影響NEW

東日本大震災の地震・津波と東京電力福島第一原子力発電所事故でダメージを受けた、福島浜通り地区。震災と事故から4年近くたち、住民の熱意と国や自治体などの支援で、自然豊かな田園地帯は、かつての姿に戻り始めようとしている。9月5日に避難指示が解除された楢葉町の様子を紹介する。

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原発は本当に安全になったのか―規制行政への疑問石井 孝明 エネルギー産業の分析NEW

ニューズウィーク日本版9月11日記事。原子力規制が、設備を増やすだけで、何が重要なのかを精査していないという分析。

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福島原発事故、モミの木への影響の解釈石井 孝明 放射能の健康への影響NEW

放射線医学総合研究所は8月28日、東京電力福島第一原子力発電所近くの放射線量が比較的高い地域に生えているモミの木を調べたところ、幹の先端が欠けるなどの異常が通常より高い割合で現れていたと発表した。

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原発は安全か-「想定外」への対応がない石井 孝明 原子力に対する評価NEW

原子力規制委員会による新規制基準の適合性審査に合格して、九州電力の川内原発が再稼動した。この審査のために原発ゼロ状態が続いていた。その状態から脱したが、エネルギー・原子力政策の混乱は続いている。さらに新規制基準に基づく再稼動で、原発の安全性が確実に高まったとは言えない。

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振りかざす正義への違和感-福島事故の強制起訴めぐり石井 孝明 原子力に対する評価NEW

ユダヤ人は祈りのときにヒラクティリーという帽子をかぶる。そこから出た紐が右手と左手に結ばれる。右手はユダヤでは慈愛を象徴し「あなたの行いが慈愛に満ちるように、そしてそれが行き過ぎないように」、左手は正義を象徴し「あなたが正義を振りかざしすぎないように」という意味を込めているそうだ。

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「再エネ利権」形成を警戒せよ-書評「孫正義の参謀」石井 孝明 再生可能エネルギー技術NEW

元ソフトバンク社長室長で元民主党衆議院議員であった嶋聡氏の「孫正義の参謀−ソフトバンク社長室長3000日」を読んだ。書評は普通本をほめるものだが、この読書は「がっかり」するものだった。

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自民党、原子力規制改革案まとまる石井 孝明 原子力に対する評価NEW

143名の自民党の衆参両議院議員でつくる研究会・電力安定供給推進議員連盟(会長細田博之衆議院議員)は7月8日、同党の原子力規制に関するプロジェクトチーム(PT)(委員長・吉野正芳衆議院議員)に、それまでまとめていた「「原子力規制委員会設置法3年以内の見直し」等に関する緊急提言」を提出した。

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九電川内原発、再稼動へ準備進む石井 孝明 原子力に対する評価NEW

九州電力は川内原子力発電所1号機(鹿児島県薩摩川内市、出力89万kW)で8月中旬の再稼動を目指し、準備作業を進めている。2013年に施行された原子力規制の新規制基準に適合し、再稼働をする原発は全国で初となるため、社会的な注目を集めている。

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太陽光発電の環境破壊を見る(上)-山梨県北杜市を例に石井 孝明 再生可能エネルギー技術NEW

太陽光発電が国の支援策によって急増した。しかし、山梨県北部の北杜(ほくと)市では、太陽光の乱開発によって住環境の破壊が起きている。現地の凄惨な状況を伝える。

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太陽光発電の環境破壊を見る(下)-無策の地方自治体石井 孝明 再生可能エネルギー技術NEW

山梨県北杜市の環境破壊の状況は異常で、もう取り返しがつかなくなっている。現場を見て、次の問題が浮かび上がる。第一の論点として、「環境にやさしい」という良いイメージで語られる太陽光が、一部地域では景観と住環境を破壊しているという問題がある。

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気候を変える「ジオエンジニアリング」、向き合い方は?石井 孝明 地球温暖化NEW

日本各地の火山が噴火を続けている。14年9月の木曽の御嶽山に続き、今年6月に鹿児島県の口之永良部島、群馬県の浅間山が噴火した。鳴動がどこまで続くか心配だ。火山は噴火による直接の災害だけではない。その噴煙や拡散する粒子が多い場合に太陽光を遮り、気温を下げることがある。

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ゼロリスク追求をやめよう-適切な原子力への向き合い方石井 孝明 エネルギー政策への提言NEW

おかしなことが、日本で進行している。福島原発事故では、放射能が原因で健康被害はこれまで確認されていないし、これからもないだろう。それなのに過剰な放射線防護対策が続いているのだ。

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自民党、原子力規制の改革に前向き-実現は不透明石井 孝明 エネルギー産業の分析NEW

自民党が原子力規制委員会の改革に前向きだ。同委員会の設置法では発足3年での見直し条項が置かれているが、今年9月でその年になる。それに合わせて問題の多い同規制委の活動を組織改編で見直そうとしている。

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石炭火力、建設バブル発生か-早速浮上の「破裂懸念」石井 孝明 エネルギー産業の分析NEW

石炭火力発電の建設計画が次々に浮上している。電力自由化をにらみ、経済性にすぐれるこの発電に注目が集まる。一方で、大気汚染や温室効果ガスの排出という問題があり、環境省は抑制を目指す。政府の政策が整合的ではない。このままでは「建設バブルの発生と破裂」という、よくあるトラブルが発生しかねない。政策の明確化と事業者側の慎重な行動が必要になっている。

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再エネ急拡大のエネルギーベストミックス案、実現可能か?石井 孝明 エネルギー政策への提言NEW

経済産業省は4月28日に、エネルギー源の割合目標を定める「エネルギーミックス」案をまとめた。電源に占める原子力の割合を震災前の約3割から20−22%に減らす一方で、再エネを同7%から22−24%に拡大するなど、原子力に厳しく再エネにやさしい世論に配慮した。しかし、この目標は「荒唐無稽」というほどではないものの、実現が難しい内容だ。コストへの配慮が足りず、原子力の扱いがあいまいなためだ。それを概観してみる。

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東通原発「断層問題」、規制委員会の判定への疑問石井 孝明 原子力に対する評価NEW

原子力規制委員会は東北電力東通(ひがしどおり)原子力発電所(青森県)の敷地内の断層について「活動性が否定できない」とする有識者会合による評価書を3月25日に受理した。これに東北電力は異論を唱え、専門家も規制委の判断に疑問を示す。一般に知られていない問題を解説したい。

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検証・京都議定書-「敗北」を乗り越えるために石井 孝明 地球温暖化NEW

1997年に採択された京都議定書は、主要国の中で日本だけが損をする「敗北」の面があった。2015年の現在の日本では国際制度が年末につくられるために、再び削減数値目標の議論が始まっている。「第一歩」となった協定の成立を振り返り、教訓を探る。

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法的根拠なき原発の停止-規制庁の奇妙な見解の紹介石井 孝明 エネルギー政策への提言NEW

日本のすべての原発は現在、法的根拠なしに止まっている。それを確認するために、原子力規制委員会・規制庁への書面取材を行ったが、不思議でいいかげんな解答をしてきた。それを紹介する。

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頻発する反原発訴訟への疑問、意味あるのか?石井 孝明 エネルギー政策への提言NEW

裁判と社会の問題を考える材料として、ある変わった人の姿を紹介してみたい。

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アジア投資銀行、目的は「赤い原子炉」への融資か?-躍進する中国の原子力産業石井 孝明 エネルギー産業の分析NEW

「アジア投資銀行の狙いは、中国が「赤い原子炉」を輸出するための融資体制づくりではないか。また中国の中東からの石油、天然ガスを運ぶ海上交通路を安全にするための、途中の港湾の整備にも使うだろう。アジア開銀がやっていない融資だ。中国のエネルギー戦略と、この銀行は密接に結びついている」。日米の参加がないことで話題になっている中国主導のアジア投資銀行(AIIB)について、在東京のアジア某国の外交官は、取材に見通しをこう述べた。

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福島原発事故、放射能の恐怖は幻想だった石井 孝明 放射能の健康への影響NEW

第1回「放射線の正しい知識を普及する研究会」(SAMRAI、有馬朗人大会会長)が3月24日に衆議院議員会館で行われ、傍聴する機会があった。

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原子力・エネルギー政策の混迷、自民党議員の考えは?石井 孝明 エネルギー政策への提言NEW

福島第一原子力発電所事故の後でエネルギー・原子力政策は見直しを余儀なくされた。与党自民党の4人のエネルギーに詳しい政治家に話を聞く機会があった。「政治家が何を考えているのか」を紹介してみたい。

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ごみとして捨てられた第五福竜丸石井 孝明 放射能の健康への影響NEW

アゴラ、12年3月記事。福島をめぐって感情的な議論が続き、そしてそれに飽きた人たちは、捨てようとしている。残念ながら予想通りになった。また冒頭記事「なぜ正確な放射能情報が伝わらないのか」で言及された事件。

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デマ拡散者は何をしたか-福島への呪いを解く石井 孝明 放射能の健康への影響NEW

東日本大震災と福島原発事故から4年が経過した。その対応では日本社会の強み、素晴らしさを示す一方で、社会に内在する問題も明らかにした。一つはデマ、流言飛語による社会混乱だ。

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「御用学者」を追放したらどうなったか?石井 孝明 エネルギー政策への提言NEW

福島原発事故以降、「御用学者」という言葉がはやった。バズワード(意味の曖昧なイメージの強い言葉)だが、「政府べったりで金と権勢欲のために人々を苦しめる悪徳学者」という意味らしい。今は消えたが2012年ごろまで「御用学者リスト」(写真)がネット上にあった。卑劣にも、発表者は匿名で名前を羅列した。それを引用し攻撃を加える幼稚な輩もいた。

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日本学術会議の核廃棄物処理提言の問題点石井 孝明 原子力に対する評価NEW

国内の科学者を代表し、政府の科学顧問の立場の組織である日本学術会議が、「高レベル放射性廃棄物の処分に関する政策について--暫定保管を中心に」という核物質の処理をめぐる提言案をまとめた。最終報告は3月をめどに取りまとめられる。分析が表面的であり、論理的整合性も乏しい、問題の多い提言だ。

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エネルギーミックスの議論、意味があるのか?--動かず、減る原発を前に石井 孝明 エネルギー政策への提言NEW

2030年の最適な電源構成(エネルギーミックス)を決める議論が経産省で1月30日に始まった。委員らの意見は原子力の一定維持が必要で一致。さらに意見では、割合では原発15%論を述べる識者が多かった。しかし、この状況に筆者は奇妙さを感じる。

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原子力規制委員会の活断層審査の混乱を批判する石井 孝明 エネルギー政策への提言 原子力に対する評価NEW

原子力規制委員会、その下部機関である原子力規制庁による活断層審査の混乱が2年半続いている。日本原電の敦賀原発では原子炉の下に活断層がある可能性を主張する規制委に、同社が反論して結論が出ない。東北電力東通原発でも同じことが起こっている。調べるほどこの騒動は「ばかばかしい」。これによって原子炉の安全が向上しているとは思えないし、無駄な損害を電力会社と国民に与えている。

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原発再稼働の手順を考える-第1号「川内モデル」から見えた無駄の多さ石井 孝明 原子力に対する評価NEW

原子力発電の再稼働が遅れている。原子力規制委員会による新規制基準への適合性審査が進まないためだ。 再稼働の第一号は九州電力川内原発になる見込みだ。これは今後の再稼働のモデルケースになるであろう。そこで規制当局とその関係者の間で、どのような手続きが行われたのかを、公開資料で検証してみた。

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無資源国・日本は侵略に弱い-脱原発のできなかったウクライナから考える石井 孝明 原子力に対する評価NEW

昨年11月、チェルノブイリ原発とウクライナ政変を視察するツアーに参加した。印象に残ったことがある。1986年の原発事故を経験したのにもかかわらず、ウクライナの人々が原発を容認していたことだ。

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チェルノブイリから考える日本の未来石井 孝明 放射能の健康への影響NEW

15年1月13日公開。チェルノブイリ、ウクライナツアーを企画した、作家で出版社ゲンロンの社長東浩紀さん、ロシア文学者の上田洋子さんに登場いただき、その現状、政変が起こり、戦争状態にあるウクライナ、そしてそこから考える福島原発事故の未来についてうかがった。

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放射線量の高い福島産イノシシ肉を食べてみた石井 孝明 放射能の健康への影響NEW

「福島で捕れたイノシシのボタン鍋を食べませんか。肉の放射線量は1キロ当たり800ベクレルです」こんなEメールが東京工業大学助教の澤田哲生さんから来た。私は参加し、食べることで福島の今を考えた。

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「故郷に住むのは当然だ」チェルノブイリ、自主帰還の近郊住民と語る(上)石井 孝明 放射能の健康への影響

チェルノブイリ原発事故の後で、強制避難の行われた同原発の近郊に避難後に戻り、生活を続ける自主帰還者がいる。放射能が危険という周囲の見方と異なり、その人たちは総じて長生きであり、自分では健康であると述べている。

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福島の強制避難政策の誤り-チェルノブイリ、自主帰還の近郊住民と語る(下)石井 孝明 放射能の健康への影響NEW

こうしたチェルノブイリ事故の立ち入り制限区域で自主的に帰宅する帰還者は「サマショール」(ロシア語で「自ら住む人」という意味)と呼ばれている。欧米を中心に、チェルノブイリ近郊は「生命が死に絶えた危険な場所」と、現実からかけ離れたイメージが広がっている。サマショールの存在は最近、西欧諸国に知られたようで、それは驚きを持って伝えられた。

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総選挙、各政党のエネルギー政策をみる−争点外の原発、負担増は放置石井 孝明 エネルギー政策への提言NEW

12月14日に投開票が行われる衆議院議員選挙。そこでの各党の選挙公約をエネルギーに焦点を当てて分析してみる。

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「故郷に住むのは当然だ」チェルノブイリ、自主帰還の近郊住民と語る(上)石井 孝明 放射能の健康への影響NEW

チェルノブイリ原発事故の後で、強制避難の行われた同原発の近郊に避難後に戻り、生活を続ける自主帰還者がいる。放射能が危険という周囲の見方と異なり、その人たちは総じて長生きであり、自分では健康であると述べている。

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チェルノブイリ原発事故、現状と教訓(上)-日本で活かされぬ失敗経験石井 孝明 原子力に対する評価NEW

1986年に世界を震撼させたチェルノブイリ原発事故。筆者は14年11月に作家の東浩紀氏が経営する出版社のゲンロンが主催したツアーを利用して事故現場を訪問し、関係者と話す機会を得た。福島原発事故を経験した日本にとって学ぶべき点がたくさんあった。そこで得た教訓を紹介したい。

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チェルノブイリ原発事故、現状と教訓(下)-情報公開で誤情報の定着を避けよ石井 孝明 原子力に対する評価NEW

チェルノブイリ事故によって、ソ連政府の決定で、ウクライナでは周辺住民の強制移住が行われた。旧ソ連体制では土地はほぼ国有で、政府の権限は強かった。退去命令は反発があっても、比較的素早く行われた。また原発周囲はもともと広大な空き地で、住民も少なかった。

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チェルノブイリ事故、私は現場にいた-担当技師の回顧石井 孝明 原子力に対する評価NEW

その日深夜、出力調整の試験をやるということは聞いていた。しかし現場にはいなかった。事故は午前1時36分に起こったが、私は電話の連絡を受けて、プリピャチ市の自宅から午前5時には駆けつけ、高い放射線だったが制御室で事故の対策をした。電気関係の復旧作業をした。

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「民意」の実像はいかがわしい-川内原発での反原発「市民」団体の行動石井 孝明 原子力に対する評価NEW

九州電力の川内原発が7月、原子力規正委員会の新規制基準に適合することが示された。ところがその後の再稼働の道筋がはっきりしない。法律上決められていない「地元同意」がなぜか稼働の条件になっているが、その同意の状態がはっきりしないためだ。

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再エネ振興策、混乱を契機に抜本的な見直しが必要石井 孝明 再生可能エネルギー技術NEW

世界の先進国で、一番再生可能エネルギーを支援している国はどこであろうか。実は日本だ。多くの先行国がすでに取りやめた再エネの全量買い取り制度(Feed in Tariff:FIT)を採用。再エネ発電者に支払われる賦課金(住宅37円、非住宅32円)は現時点で世界最高水準だ。

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「東電社員、事故原発から逃亡」? 吉田調書、朝日報道への疑問石井 孝明 原子力に対する評価NEW

政府は政府事故調査委員会が作成した吉田調書を公開する方針という。東京電力福島第一原発事故で、同所所長だった故・吉田昌郎(まさお)氏が、同委に話した約20時間分の証言をまとめたものだ。

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朝日新聞は原発事故報道も誤りを認めよ石井 孝明 原子力に対する評価NEW

「福島で健康被害はない」事実を伝えるべき
朝日新聞が慰安婦報道で自社の報道の誤りを認めた。朝日新聞の報道は、福島の放射能、原発問題についてもミスリードを繰り返している。慰安婦報道をめぐる謝罪も大切だ。しかし70年前の外国の気の毒な売春婦に関心を向ける前に、福島を情報で汚している「今そこにある危機」を、是正してほしい。(写真はプロメテウスの罠7。他人の自殺という悲劇と絡め、センセーショナルな見出しは彼らが軽蔑する「週刊誌化」「ネットメディア化」している。)

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敦賀原発の活断層判定、再考が必要(上)・対話をしない原子力規制委石井 孝明 報告書原子力に対する評価

石井 孝明日本原子力発電の敦賀原発2号機の下に、原子力規制委員会は「活断層がある」との判断を昨年5月に下した。日本原電は活断層を否定する資料を提出し、反論を重ねた。規制委は今年6月21日に追加調査会合を開いたが、原電の主張を真摯に受け止めず、議論を打ち切ろうとしている。

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敦賀原発の活断層判定、再考が必要(下)・行政権力の暴走石井 孝明 報告書原子力に対する評価

判定の仕組みも問題だ。原子力規制委員会の決定は、制度上は5人の委員の合議で決まることになっている。しかし今は島崎氏が地震関係業務を一人で引き受けている。島崎氏はこれまで原子力関係の規制づくり、判定の経験がほとんどない地震学者だ。委員に就任してから、事業者とほとんど対話をせずに規制基準をつくり、そしてその後は自ら判定者となってしまった。日本各地の原発の周辺で意味があるとは思えない「穴掘り」を繰り返している。

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電力とは何か? 基礎から分かりやすく — 誤解だらけの電力問題【書評】石井 孝明 コラムエネルギー産業の分析

福島第一原発の後で、エネルギーと原発をめぐる議論が盛り上がった。当初、筆者はすばらしいことと受け止めた。エネルギーは重要な問題であり、人々のライフライン(生命線)である。それにもかかわらず、人々は積極的に関心を示さなかったためだ。

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「原子力の活用を」ようやく出た声を聞く・原子力国民会議から石井 孝明 コラム原子力に対する評価

福島第一原発事故から3年3カ月。原発反対という声ばかりが目立ったが、ようやく「原子力の利用」を訴える声が出始めた。経済界の有志などでつくる原子力国民会議は6月1日都内で東京中央集会を開催。そこで電気料金の上昇に苦しむ企業の切実な声が伝えられた。「安い電力・エネルギーが、経済に必要である」。こうした願いは社会に広がるのだろうか。

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危機対応から平常作業へ — 福島第一原発、収束作業現場を見る・上石井 孝明 報告書原子力に対する評価

東日本大震災で事故を起こした東京電力福島第一原子力発電所を5月24日に取材した。危機的な状況との印象が社会に広がったままだ。ところが今では現地は片付けられ放射線量も低下して、平日は6000人が粛々と安全に働く巨大な工事現場となっていた。「危機対応」という修羅場から、計画を立ててそれを実行する「平常作業」の場に移りつつある。そして放射性物質がさらに拡散する可能性は減っている。大きな危機は去ったのだ。

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東電は巨大な負担を続けられるのか? — 福島第一原発、収束作業現場を見る・下石井 孝明 報告書原子力に対する評価

福島第一原発をめぐる汚染水対策も進んでいる。事故当初は外部からの放水で使用済み核燃料や原子炉を冷却した。そして、事故直後に海水を引き原子炉を冷却した。そこで使った汚染水を取り除き、保管している。また4つの原発は原発構内の中で低地にある。その周囲から地下水が推定1日400トン流れ込む。また雨水でも増える。

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危機対応から平常作業へ — 福島第一原発、事故現場を見る(上)石井 孝明 コラム

東日本大震災で事故を起こした東京電力福島第一原子力発電所を5月24日に取材した。危機的な状況との印象が社会に広がったままだ。ところが今では現地は片付けられ放射線量も低下して、平日は6000人が粛々と安全に働く巨大な工事現場となっていた。「危機対応」という修羅場から、計画を立ててそれを実行する「平常作業」の場に移りつつある。そして放射性物質がさらに拡散する可能性は減っている。大きな危機は去ったのだ。

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事業者との対話で高まる原発の安全 — 米NRCに学ぶ「効果的」原子力規制石井 孝明 コラム原子力に対する評価

日本の原子力規制委員会、その運営を担う原子力規制庁の評判は、原子力関係者の間でよくない。国際的にも、評価はそうであるという。規制の目的は原発の安全な運用である。ところが、一連の行動で安全性が高まったかは分からない。稼動の遅れと混乱が続いている。

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台湾の原発、民意が揺らす — 政争の道具、日本の鏡石井 孝明 報告書原子力に対する評価

台湾のエネルギー・原子力政策が揺れている。建設中の台湾電力第四原発をめぐって抗議活動が広がり、政府は建設の一時中止を表明。原子力をめぐる議論で反原発を標榜する一部の世論が政府を引きずり、日本と状況がよく似ている。台湾の人々の声を集めながら、民意と原子力の関係を考える。

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「常識」に戻る東京都のエネルギー対策 — 政治の翻弄から再エネ振興へ石井 孝明 報告書エネルギー産業の分析

福島原発事故以来、東京都では3回の都知事選が行われた。脱原発を訴える候補はいたが、都民はそれを争点と重視しなかった。今年2月の選挙で都知事に選ばれたのは「常識人」の舛添要一氏だ。政治に翻弄されがちだった都のエネルギー政策はようやく落ち着きを取り戻した。そしてユニークな再エネ振興、省エネ対策が成果を上げ始めている。選挙の後に報道されない、「日常」の都のエネルギー政策を紹介する。

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エネルギー基本計画の無責任さを批判する石井 孝明 報告書エネルギー政策への提言

これを読むと、現状のさまざまな論点に目配りされ、「分析文書」としてはよくできている。ところが最近の行政文書によくあるように、何を実行したいのかが分からない。書き手が意図的にぼやかし、無責任に逃げようとしていることもうかがえる。

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変われるか?「原子力ムラ」 — 閉鎖性からの脱却を石井 孝明 論文原子力に対する評価

「原子力ムラ」という言葉がある。漠然としているが「政官学財に巣食い、癒着し、閉鎖的で、利権をむさぼる悪の結社」という意味を込め、批判の文脈で使う人が多いようだ。

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原発事故、福島で甲状腺がんは増えていない — 報道ステーションの偏向報道を批判する・上石井 孝明 報告書放射能の健康への影響

テレビ朝日系列の「報道ステーション」という情報番組が、東日本大震災と福島原発事故から3年となる今年3月11日に「甲状腺がんが原発事故によって広がっている可能性がある」という内容の番組を放送した。事実をゆがめており、人々の不安を煽るひどいものであった。日本全体が慰霊の念を抱く日に合わせて社会を混乱させる情報をばらまく、この番組関係者の思考を一日本人として私は理解できない。

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ゆがんだ情報をなぜ拡散するのか? — 報道ステーションの偏向報道を批判する・下石井 孝明 報告書放射能の健康への影響

報道ステーションの3月11日の報道を振り返ると、伝えるべき重要な情報をまったく強調していない。おかしな異説を唱える人の少数説ばかり取り上げている。「福島県の甲状腺がんが原発事故によるもの」とのシナリオを前提に、その筋書きに沿う発言をしてくれる人物を登場させている。

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再エネ、支援政策の光と影(上) — 太陽光、投資10倍の急拡大石井 孝明 報告書再生可能エネルギー技術

「支援がありがたい」?。再生可能エネルギーの発電事業者は今、そろって経産省の政策を評価する。その導入を支援する固定価格制度(Feed in Tariff: FIT)が12年7月に導入された。その影響で再エネビジネスは大きく変わり、特に太陽光発電が急拡大した。しかし急成長の影に負担増などのひずみも出始めている。この行く末はどうなるのか。

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再エネ、支援政策の光と影(中) — 負担拡大の懸念石井 孝明 報告書再生可能エネルギー技術

FITには光だけではなく影がある。急成長によって、ひずみがもたらされている。一つの問題は質のよくない人々が参入したことだ。

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福島・南相馬、復興の動きを聞く【原発事故3年】石井 孝明 報告書エネルギー政策への提言

ここは事故を起こした東京福島第一原発の約20キロメートル以遠の北にある。震災前に約7万人の人がいたが、2月末時点で、約6万4000人まで減少。震災では、地震、津波で1032人の方が死者・行方不明者が出ている。その上に、原子力災害が重なった。

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原発事故、政府の避難指示は適切だったか【原発事故3年】石井 孝明 報告書エネルギー政策への提言

東京電力福島第一原発の直後に下された避難指示によって、未だに故郷に帰れない避難者が現時点で約13万人いる。

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原発ゼロ、オリンピック返上を明言 — 都知事候補・細川氏の主張する原発政策石井 孝明 報告書原子力に対する評価

小泉純一郎元首相の支援を受けて、細川護煕元首相が都知事選に出馬する。公約の目玉は「原発ゼロ」。元首相コンビが選挙の台風の目になった。

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中部電力、浜岡原発の現状(上) — 津波を防ぐ巨大な壁石井 孝明 報告書原子力に対する評価

中部電力の浜岡原子力発電所を11月8日に取材した。私は2012年8月に同所を訪問して「政治に翻弄される浜岡原発 — 中部電力の安全対策工事を訪ねて」という記事をGEPRで発表している。

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中部電力、浜岡原発の現状(下) — 再稼動は「エネルギー政策正常化」の証明石井 孝明 報告書原子力に対する評価

原発の稼動の遅れは、中部電力の経営に悪影響を与えている。同社は浜岡しか原発がない。足りない電源を代替するために火力発電を増やして、天然ガスなどの燃料費がかさんでいるのだ。

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千葉PM2・5上昇、原発停止・火力発電増の影響を検証せよ石井 孝明 報告書原子力に対する評価

経済ジャーナリスト、石井孝明のアゴラへの寄稿。千葉で健康に悪影響を与える微小粒子状物質「PM2・5」の濃度が上昇している。これは工場からの排煙が影響していますが、原発停止による、火力発電の増加が影響している可能性がある。それを指摘した。

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「原発は危険だ。だからゼロに」 — 菅元首相の発言から考える(上)石井 孝明 報告書原子力に対する評価

政策家の石川和男さんが主宰する霞が関政策総研のネット放送に、菅直人元首相が登場した。

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エネルギー・原子力政策はなぜ混迷したのか? — 菅元首相の発言から考える(下)石井 孝明 報告書原子力に対する評価

「原発は危険だ。だからゼロに」 — 菅元首相の発言から考える(上)で示された菅氏の発言を、どのように解釈するべきであろうか。そこからうかがうかぎり、菅氏はエネルギーについて、誤った、もしくは片寄った考えを数多く信じていた。もし首相として、それらに基づいて政策を決断していたのなら、おそろしいことだ。

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映画「パンドラの約束」(上)【改訂】 — 米環境派、原子力否定から容認への軌跡石井 孝明 コラム放射能の健康への影響

原子力を題材にしたドキュメンタリー映画「パンドラの約束(Pandora’s Promise)」を紹介したい。かつて原子力に対して批判的な立場を取った米英の環境派知識人たちが、賛成に転じた軌跡を追っている。

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映画「パンドラの約束」(下)【改訂】 — 賛成、反対の二分論の克服を石井 孝明 コラム放射能の健康への影響

6月の公開前後にニューヨーク・タイムス、ワシントンポストなど主要紙の他、NEI(原子力エネルギー協会)、サイエンティフィック・アメリカン(Scientific American:著名な科学雑誌)、原子力支持および反原子力の団体や個人などが、この映画を記事にした。

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福島原発の汚染水、健康に影響なし ー 心配なのは国民負担石井 孝明 報告書原子力に対する評価

事故を起こした福島第一原子力発電所から流れ出る汚染水問題が社会的な関心を集めている。この問題は2020年に開催の決まった東京五輪にも、福島事故の収束にも影を落とす。本当の状況はどうなのか――。

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福島原発事故、専門家は責任から逃げるな石井 孝明 コラム原子力に対する評価

ある政府系財団の科学コミュニケーションセンターで、関係者がTwitterで「専門家による意義深い取り組みです」と、学者が科学知識を伝える組織の活動を紹介していた。科学技術と社会の関係は関心のある領域で、私はこうした情報をウォッチしている。しかし、ちょっと腹が立った。そこには「福島」「原発事故」という文字がない。挑発はよくないが、私はその関係者に次の皮肉を送ってしまった。

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福島原発、汚染水は健康への影響なし石井 孝明 コラム放射能の健康への影響

東京電力福島第一原発の事故処理で、汚染水問題が騒がれている。このコラムで私は問題を考えるための図を2つ示し、以下の結論を示したい。

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映像資料

【映像】原油乱高下の謎を解く

2016年6月24日公開。出演は、エネルギーアナリストの岩瀬昇氏。司会はジャーナリストの石井孝明氏。14年からの石油の下落、そして今年前半の上昇というトレンドを、岩瀬氏が解説し、原油の先行きを考えた。

【映像】もんじゅをどうするか

2016年5月31日公開。出演は原子力工学者の澤田哲生(東工大助教)、経済学者の池田信夫(アゴラ研究所所長)、司会は石井孝明(ジャーナリスト)の各氏。世論で廃炉を求める意見の強まるもんじゅ。その動きの問題を指摘した上で、存続を求める澤田氏、研究施設への変更を提案する池田氏の間で議論を行った。

【言論アリーナ】原発をめぐる判断の混乱

2016年4月29日公開。出演は原子力工学者の奈良林直(北海道大学大学院教授・日本保全学会会長)、経済学者の池田信夫(アゴラ研究所所長)、司会は石井孝明(ジャーナリスト)の各氏。4月の九州地震、3月には大津地裁で稼動した高浜原発の差し止めが認められるなど、原子力の安全性が問われた。しかし、社会の原子力をめぐるリスク認識がゆがんでいる。工学者を招き、本当のリスクを分析している。

【映像】原子力・エネルギー、震災5年の混乱

2016年3月11日公開。出演はNPOパブリック・アウトリーチ上席研究員の諸葛宗男、常葉大学経営学部教授の山本隆三、司会はアゴラ研究所の池田信夫所長の各氏。5年間の混乱を総括している。「政治の無責任」という批判は、一致した。

【言論アリーナ】遺伝子組み換え作物は危険なのか?【第5回シンポジウム】

2016年2月29日公開。「遺伝子組み換え作物はなぜ誤解されるのか」「なぜ日本で生産ができないのか」をテーマに、多面的な視点から考えるシンポジウムを開催した。出演は小島正美(毎日新聞編集委員)、田部井豊(農業生物資源研究所研究員)、有田芳子(主婦連合会会長)、小野寺靖(農業生産者、北海道在住)の各氏、司会は池田信夫(アゴラ研究所所長)。

【映像】除染、復興、福島現地からの声

2016年2月23日放送。出演は西本由美子さん(NPOハッピーロードネット理事長)、澤田哲生さん(東京工業大学助教)、司会はアゴラ・GEPR編集者でジャーナリストの石井孝明さん。福島の現地で何が起こっているのか。

【映像】電力自由化まであと2ヶ月-電気代は安くなるのか

2016年2月2日放送。出演は竹内純子さん(NPO国際環境経済研究所理事、主席研究員)、宇佐美典也さん(エネルギーコンサルタント)池田信夫さん(アゴラ研究所所長)。4月から電力の小売りが自由化される。そのプラスとマイナスを分析した。また池田さん、竹内さんは共に、1月に亡くなった国際環境経済研究所の澤昭裕さんと共に仕事をしてきました。澤さんの追悼と思い出を番組で振り返った。

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