ウェイド・アリソン
人類の放射能への恐怖は間違っている 報告書放射能の健康への影響
シンクタンクのアゴラ研究所(東京)は昨年12月8日に、シンポジウム「持続可能なエネルギー戦略を考える」を、東京工業大学(同)で開催した。そこで行われた基調講演の要旨を紹介する。
続きを読む »放射能からの逃避を止めるべきだ(英語)
アゴラシンポジウムの基調講演者であるのBBC(英国公共放送)への寄稿。恐怖で放射能から過剰に逃避することは、社会的な混乱を産むという指摘。原題は「Viewpoint: We should stop running away from radiation」。2011年3月時点のものですが、アリソン氏の当時の予想通り、日本で混乱が生じている。
続きを読む »原子力が環境、そして世界経済にも最適な理想的エネルギー源 ― 恐怖、無知、異常な規制のみが立ちふさがる コラム放射能の健康への影響
地球が将来100億人以上の人の住まいとなるならば、私たちが環境を扱う方法は著しく変わらなければならない。少なくとも有権者の一部でも基礎的な科学を知るように教育が適切に改善されない限り、「社会で何が行われるべきか」とか、「どのようにそれをすべきか」などが分からない。これは単に興味が持たれる科学を、メディアを通して広めるということではなく、私たちが自らの財政や家計を審査する際と同様に、正しい数値と自信を持って基礎教育を築く必要がある。
続きを読む »核放射線 — 敵か味方か? その1 福島の被害は社会的ストレスがもたらした 論文放射能の健康への影響
世界的なグループである「放射線についての公的な理解を促進する科学者 グループ(SPUR)」が、基本的常識の議論に基づき放射線を巡る神話と恐怖のいくつかを払拭し、かつそれに対する国際的な姿勢の著しい変化を提案する呼びかけを示した。
続きを読む »放射線防護の革命を今こそ — より安全で安価な原子力利用のために コラム放射能の健康への影響
日本の福島第一原子力発電所からの放射能漏れ事故についての報道は、安全について明らかに恐ろしいメッセージを伝えた。そして世界中の産業界、政府そして市民は決してこのような事故を起こしてはならないという反応を示した。
続きを読む »福島の事故と国会事故調査委員会の報告書から 論文放射能の健康への影響
低レベルあるいは中レベルの放射線量、および線量率に害はない。しかし、福島で起こったような事故を誤解することによる市民の健康への影響は、個人にとって、社会そして経済全体にとって危険なものである。放出された放射能によって健康被害がつきつけられるという認識は、過度に慎重な国際的「安全」基準によって強調されてきた。結果的に安心がなくなり、恐怖が広がったことは、人間生活における放射線の物理的影響とは関係がない。最近の国会事故調査委員会(以下事故調)の報告書に述べられている見解に反することだが、これは単に同調査委員会の示した「日本独自の問題」というものではなく、重要な国際的問題であるのだ。
続きを読む »原子力エネルギーへの公的な信頼について 論文原子力に対する評価
アリソン教授は、GEPRに「放射線の事実に向き合う?本当にそれほど危険なのか」というコラムを寄稿した。同氏は冷戦構造の中で、原子力エネルギーへの過度な恐怖心が世界に広がったことを指摘した上で、理性的に事実に向き合う必要を強調した。(日本語要旨は近日公開)
続きを読む »アリソン名誉教授独占インタビュー「原発の被災者は帰宅させよ」
先ごろ来日したオックスフォード大学のアリソン名誉教授は、福島の被災地を見て「大量の被災者を放置するのは人道的に問題だ。早急に帰宅させるべきだ」と述べた。こうした-混乱の原因になっているのは、ICRPの「バカげた被曝線量基準」であり、その限度を月100mSvに引き上げるべきだ、と彼は主張した。
続きを読む »放射線の事実に向き合う ― 本当にそれほど危険なのか? コラム放射能の健康への影響
【要旨】(編集部作成) 放射線の基準は、市民の不安を避けるためにかなり厳格なものとなってきた。国際放射線防護委員会(ICRP)は、どんな被曝でも「合理的に達成可能な限り低い(ALARA:As Low As Reasonably Achievable)」レベルであることを守らなければならないという規制を勧告している。この基準を採用する科学的な根拠はない。福島での調査では住民の精神的ストレスが高まっていた。ALARAに基づく放射線の防護基準は見直されるべきである。
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