グレートバリアリーフのサンゴ被覆は過去最高を更新
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写真 サンゴ礁 (AIMS)
オーストラリアの東にあるグレートバリアリーフのサンゴ礁は絶好調だ。そのサンゴ被覆度(=調査地域の海底面積におけるサンゴで覆われた部分の割合)は過去最高記録を3年連続で更新した(図)。ジャーナリストのジョー・ノヴァが紹介している。
![](https://agora-web.jp/cms/wp-content/uploads/2024/07/2024-07-great-barrier-record-coral-2024-1_130649-660x330.jpg)
図 グレートバリアリーフにおけるサンゴ被覆度
環境運動家は、グレートバリアリーフは、「CO2の増加による海洋酸性化や、地球温暖化による水温上昇、あるいは農業などによる水質汚染などで、危機にさらされている」としてきた。
だが1985年以来、人類が累積で排出したCO2の60%、量にすると1兆トン以上が排出されてきたにも関わらず、今日のグレートバリアリーフはかつてなく健全であることが判明した訳だ。
図は、データがAIMSのもので、図は研究者であるピーター・リッドが作成したもの、となっている。これにはカラクリがある。
データがオーストラリア海洋科学研究所(AIMS)によるものだ、というのは、サンゴ礁の上を、何千キロも船でダイバーを引きずって、目視調査したり映像撮影したりして集めたデータである、ということである。ところが、AIMSはそのデータを集計しない。そこで、そのデータをピーター・リッドがまとめて作図した。
じつはサンゴ礁の状態が悪かった2012年ごろまでは、AIMSは喜んでこのようなグレートバリアリーフ全体のデータを示して、サンゴ礁が衰退している、としきりに嘆いていた。だがその後トレンドが逆転すると、AIMSはこのような図を出さなくなった。
気候危機論者お決まりの方法だ。気候危機説に都合の悪いデータを隠すのだ。実際のところ、気候危機説を支持する観測データなど何処にも有りはしない。
ピーター・リッドは、それはフェアではないとして、このような図を毎年作って発表している。そのせいで、目の敵にされ、職も追われてしまった。
このようにグレートバリアリーフは良好な状態にある。それにもかかわらず、ジョー・ノヴァによると、ユネスコは世界遺産委員会に勧告して、グレートバリアリーフを「危険な状態」にしないためとして、漁業や農業活動を豪州政府に規制させるらしい。
彼女は問う。
この国を動かしているのは誰なのだろう?選挙で選ばれた政府なのか、それとも第三世界の独裁者に仕える外国の委員会なのだろうか?・・・サンゴ被覆度が記録的な低水準に落ちてから10年余りが経ったが、私たちの調査によると、国民の半数が、サンゴ礁が回復したことを認識していなかった。珊瑚が記録的な高水準にあることを知っていたのはわずか3%だった。緑の党を支持する有権者の半数近くは、サンゴの被覆度が記録的な低水準にあると思い込んでいた。
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