今週のアップデート - 繰り返される制度作りの失敗(2015年7月27日)
アゴラ研究所の運営するエネルギーのバーチャルシンクタンク「GEPR」(グローバルエナジー・ポリシーリサーチ)はサイトを更新しました。
今週のアップデート
池田信夫アゴラ研究所所長の論考です。電力自由化が現在進行しています。それが妥当か。要因を多角的に検証しました。
7月15日放送の言論アリーナについて、記事をまとめました。
元民主党議員で、元ソフトバンク社長室長の嶋聡氏の書かれた本の書評を、GEPR編集者の石井孝明が書きました。この法案の成立で、孫氏とソフトバンクの影響力が大きかったことを、赤裸々にこの本に書いてあります。それを批判的に紹介しました。
今週のリンク
毎日新聞7月24日記事。四国電力が、中村時広愛媛県知事の要請を受けて、伊方原発について過剰規制を自ら設定したという話です。規制を過剰にすることで、原発再稼動が遅れます。これでいいのでしょうか。
岡芳明・原子力委員会委員長。原子力委員会メルマガ7月24日号。原子力事故では、事故そのものに加えて、精神と社会の影響が大きいことを指摘。現在の福島の問題でも、冷静に検証する必要性を訴えています。
3)膨らんだ「のれん代」1兆円超−東芝がひた隠す「原発事業の不都合な真実」
現代ビジネス7月21日記事。ジャーナリスト町田徹氏の論考。東芝の不適切な会計処理問題で、原子力ビジネスにメスが入っていないという指摘です。町田氏が指摘するほど、原子力ビジネスが問題であったとは思えませんが、今後、この分野の株売却と絡み、さまざまな問題が見える可能性があります。
アルジャジーラ・アメリカ版7月24日記事。原題は「Critics of the Iranian nuclear deal protest too much」。著名安全保障ジャーナリストのジョン・グレーサー氏の論考です。イランとアメリカなどによる核合意について、米国では保守派を中心に、批判が強まっています。しかしグレーサー氏は、交渉打ち切りの場合の対応は、軍事オプションしかない。代案はないはずだと指摘。イランの制裁の行く末は、原油と原子力のマーケットに影響していくでしょう。
朝日新聞7月26日記事。毎年夏になると原発と核兵器の関係が語られます。日本の現状で核保有は想定できないですが、その始まりでは軍事利用の可能性が関係者の念頭にあったことは、記憶にとどめていいことでしょう。
関連記事
-
アゴラ研究所の運営するエネルギーのバーチャルシンクタンクGEPR(グローバルエナジー・ポリシーリサーチ)はサイトを更新しました。
-
東日本大震災から、3月11日で1年が経過しました。復興は次第に進んでいます。しかし原発事故が社会に悪影響を与え続けています。
-
国際環境経済研究所の澤昭裕所長に「核燃料サイクル対策へのアプローチ」を寄稿いただきました。
-
福島原子力事故を受けて、日本のエネルギー政策の見直しが進んでいます。それはどのような方向に進むべきか。前IEA事務局長であり、日本エネルギー経済研究所特別顧問である田中伸男氏に「日本のエネルギー政策見直しに思う」というコラムを寄稿いただきました。
-
アゴラ研究所の運営するエネルギーのバーチャルシンクタンクGEPR(グローバルエナジー・ポリシーリサーチ)はサイトを更新しました。
-
再生可能エネルギーの先行きについて、さまざまな考えがあります。原子力と化石燃料から脱却する手段との期待が一部にある一方で、そのコスト高と発電の不安定性から基幹電源にはまだならないという考えが、世界のエネルギーの専門家の一般的な考えです。
-
アゴラ研究所は12月8日にシンポジウムを開催します。出演は田原総一朗さん(ジャーナリスト)、モーリー・ロバートソンさん(ジャーナリスト)、松本真由美さん(東京大学客員准教授)が参加します。静岡県掛川市で。ぜひご参加ください。
-
アゴラ研究所の行うシンポジウム「持続可能なエネルギー戦略を考える」の出演者が、GEPRに寄稿した文章を紹介します。
動画
アクセスランキング
- 24時間
- 週間
- 月間