今週のアップデート - 太陽光発電による環境破壊を考える(2015年7月6日)
アゴラ研究所の運営するエネルギーのバーチャルシンクタンク「GEPR」(グローバルエナジー・ポリシーリサーチ)はサイトを更新しました。
今週のアップデート
GEPRの編集担当である石井孝明が、太陽光発電の乱開発で問題になっている山梨県北杜市を取材しました。大量の証拠写真とともに紹介します。森林伐採などがひどい状況になっており、早急な対策が必要です。
原子力国民会議という民間団体の提言です。原子力規制委員会の制度改正が自民党で議論されています。それに合わせ、民間から今の状況の改善を訴える主張です。監査組織の設置など、適切と思われる改革案です。
4) 原子力規制委員長「恫喝」への疑問-関電美浜審査をめぐり
環境法研究家の東田八幡氏の寄稿です。田中俊一原子力規制委員会委員長が、関電の美浜原発の40年の運転認可延長問題について基準地震動の審査の遅れについて、関電に問題があるとした上に、「審査打ち切りも含め考える」と述べたことの批判です。
今週のリンク
1)北杜市太陽光発電を考える市民ネットワーク(ホームページ)
今回掲載の太陽光発電による環境破壊の問題について情報の提供をしていただいた、市民グループのホームページです。山梨県北杜市の問題が一覧できます。
2)(教えて!電源構成:3)太陽光抑制、買い取り制どうなる?
朝日新聞7月4日記事。(現在は有料)固定価格買い取り制度について、太陽光の優遇とその是正という今の行政の動きが分かりやすくまとまっています。
3)規制委が美浜原発の審査打ち切り示唆 関電、基準地震動見直しの岐路
産経新聞(大阪版)7月1日記事。今回掲載の規制委員会の活動についてまとめた記事。規制委側の要請の混乱も一因であるようで、かなり問題のある行政が行われています。
NHK7月3日報道。全国の原発でもっとも審査の早く進んだ九州電力川内原発で核燃料の挿入が始まりました。8月中旬より運転の検査に入ります。
アトランティック(米ニュース雑誌)7月号。英文はWhy the Saudis Are Going Solar。日照の良さ、平坦地が多く太陽光発電の適地です。国内の石油消費量を減らすため、政府は奨励策を打ち出しています。しかし大産油国でエネルギーの大量使用になれた国民からは投資意欲が起きないそうです。

関連記事
-
東日本大震災から、3月11日で1年が経過しました。復興は次第に進んでいます。しかし原発事故が社会に悪影響を与え続けています。
-
エネルギー政策の見直し議論が進んでいます。その中の論点の一つが「発送電分離」です。日本では、各地域での電力会社が発電部門と、送電部門を一緒に運営しています。
-
原子力発電の先行きについて、コストが問題になっています。その資金を供給する金融界に、原発に反対する市民グループが意見を表明するようになっています。国際環境NGOのA SEED JAPANで活動する土谷和之さんに「原発への投融資をどう考えるか?--市民から金融機関への働きかけ」を寄稿いただきました。反原発運動というと、過激さなどが注目されがちです。しかし冷静な市民運動は、原発をめぐる議論の深化へ役立つかもしれません。
-
村上さんが委員を務める「大阪府市エネルギー戦略会議」の提案で、関西電力が今年の夏の節電期間にこの取引を行います。これまでの電力供給では、余分に電力を作って供給の変動に備えていました。ところが福島の原発事故の影響で原発が動かせなくなり、供給が潤沢に行えなくなりました。
-
アゴラ研究所の行うシンポジウム「持続可能なエネルギー戦略を考える」の出演者が、GEPRに寄稿した文章を紹介します。
-
GEPRの運営母体であるアゴラ研究所は映像コンテンツである「アゴラチャンネル」を提供しています。4月12日、国際環境経済研究所(IEEI)理事・主席研究員の竹内純子(たけうち・すみこ)さんを招き、アゴラ研究所の池田信夫所長との対談「忘れてはいませんか?温暖化問題--何も決まらない現実」を放送しました。 現状の対策を整理し、何ができるかを語り合いました。議論で確認されたのは、温暖化問題では「地球を守れ」などの感情論が先行。もちろんそれは大切ですが、冷静な対策の検証と合意の集積が必要ではないかという結論になりました。そして温暖化問題に向き合う場合には、原子力は対策での選択肢の一つとして考えざるを得ない状況です。
-
アゴラ研究所の運営するエネルギーのバーチャルシンクタンクGEPR(グローバルエナジー・ポリシーリサーチ)はサイトを更新しました。
-
GEPRの運営母体であるアゴラが運営するインターネット放送の「言論アリーナ」。6月25日の放送は「原発はいつ再稼動するのか--精神論抜きの現実的エネルギー論」をまとめました。
動画
アクセスランキング
- 24時間
- 週間
- 月間