今週のアップデート — 12月8日にアゴラ・シンポジウム開催(2013年12月2日)
アゴラ研究所の運営するエネルギーのバーチャルシンクタンクであるGEPR(グローバルエナジー・ポリシーリサーチ)はサイトを更新しました。(2013年12月2日)
今週のアップデート
1)第2回アゴラ・シンポジウム「持続可能なエネルギー戦略を考える」
アゴラ研究所・GEPRは、12月8日に国際シンポジウムを行います。福島原発事故を受けて、エネルギーの未来を考える国際シンポジウムを開催します。参加(無料)は記事中の申し込みフォームから。ぜひご参加ください。
2)第2回アゴラ・シンポジウム「持続可能なエネルギー戦略を考える」出演者の意見
アゴラ・シンポジウム出席者の意見、経歴です。
シンポジウム参加者の澤田哲生さんの論考を紹介します。原発事故に直面した浜通りの方の苦悩、そして問題の中心にある、1mSvまでの除染問題を取り上げています。
4)論点「放射能のリスク」「原発ゼロは可能か」【アゴラ・シンポジウム資料】
これまでGEPRに掲載された関係情報を整理しました。
今週のリンク
1) それでも僕は桃を買う
法務省人権作文コンテスト。11月28日発表。宮城県の中学生が、福島産の農作物を忌避することを目撃し、そしてそれが差別という悪しき感情から生まれることを指摘し、内閣総理大臣賞を受賞しました。とても印象に残る、上手な作文です。
2) 東京電力福島第一原子力発電所における事故の分析に係る検討会
原子力規制委員会。11月25日公表。原子力規制委員会は、独自に有識者を集めて、福島原発事故を再検証しています。第5回会合では、その中で地震による配管損傷について、否定的な可能性を示しました。(資料4−3)これは国会事故調がその可能性を示し、問題になっていました。また一連の基礎資料は詳細で参考になります。
NHK11月15日放送の記事化。水野倫之解説委員。小泉元首相の発言で再び注目を集めた使用済核燃料の処分問題。これまでの経緯がまとめられています。政府も原子力発電環境整備機構(NUMO)に丸投げしていた取り組みを、国の関与を強める方針を示しています。(NHK12月11日放送核のゴミ見直し案 年内に計画反映へ)
アゴラ・シンポジウム登場のポール・ブルースタインさんの米国ウェブマガジン、スレート(Slate)への寄稿です。(再掲載)。現題は「How a US mistake after Fukushima hurt Japan」。米原子力規制委員会のヤツコ委員長が情報を精査しないまま、過剰な避難勧告をして事故への不安が日米両国で起こった問題を指摘しています。
5) 東京電力の「アライグマ」
アメリカの原子力の専門サイトWNN11月27日記事。日本であまり伝えられていませんが東電の原発建屋内の除染ロボットです。原題は「Tepco sends in the Raccoon」
![This page as PDF](https://www.gepr.org/wp-content/plugins/wp-mpdf/pdf.png)
関連記事
-
私は東京23区の西側、稲城市という所に住んでいる。この土地は震災前から現在に到るまで空間線量率に目立った変化は無いので、現在の科学的知見に照らし合わせる限りにおいて、この土地での育児において福島原発事故に由来するリスクは、子供たちを取り巻く様々なリスクの中ではごく小さなものと私は考えている。
-
エネルギーをめぐる現実派的な見方を提供する、国際環境経済研究所(IEEI)所長の澤昭裕氏、東京工業大学助教の澤田哲生氏、アゴラ研究所所長の池田信夫氏によるネット放送番組「言論アリーナ」の議論は、今後何がエネルギー問題で必要かの議論に移った。
-
欧米エネルギー政策の大転換 ウクライナでの戦争は、自国の化石燃料産業を潰してきた先進国が招いたものだ。ロシアのガスへのEUの依存度があまりにも高くなったため、プーチンは「EUは本気で経済制裁は出来ない」と読んで戦端を開い
-
1992年にブラジルのリオデジャネイロで行われた「国連環境開発会議(地球サミット)」は世界各国の首脳が集まり、「環境と開発に関するリオ宣言」を採択。今回の「リオ+20」は、その20周年を期に、フォローアップを目的として国連が実施したもの。
-
アゴラ研究所の運営するエネルギーのバーチャルシンクタンクGEPR(グローバルエナジー・ポリシーリサーチ)はサイトを更新しました。
-
日本では殆どの新聞に載っていませんが、6月10日にスウェーデンの与党(社会民主党、緑の党)、野党(穏健党、中央党、キリスト教民主党)の5党が、「原子力発電に掛けていた高額な税金を廃止して、原子力発電の継続を支える」ことに合意しました。
-
以前、海氷について書いたが、今回は陸上の氷河について。 6000年前ごろは、現代よりもずっと氷河が後退して小さくなっていた(論文、紹介記事)。 氷河は山を侵食し堆積物を残すのでそれを調査した研究を紹介する。対象地点は下図
-
おそらくGEPR読者の方の多くは、福島第一原発事故による放射線被害はほぼ無いものと理解され、心配もしていないことだろう。しかしながら、社会の一部にまだ心配が残るようだ。事故からもう2年近くになる。さまざまな方が、不安を払拭するための努力を行っている。この原稿でもその試みを行いたい。
動画
アクセスランキング
- 24時間
- 週間
- 月間