日本でもコロナの陽性増加!この冬どうなるかを科学的見地で仮説立ててみる
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開票の出足で「トランプがメディアの予想を裏切ってほぼ勝った」と言われていたときにこれをツイートしていた私です。
テレビでは毎日、東京の陽性が増えているとか北海道では今までにない速度で広がっていると報道しています。わたしが予言していた通りです。
3ヶ月後の日本のコロナはどうなるか、医学の素人がデータを元に予言してみる
書いたのが9月で
PCR検査をし続ける限り永遠に陽性は出ます。その数は増えたり減ったりしますが、全国で100人を切ったりすることはないでしょう。ピーク時の5月から時間経過をして秋には抗体が切れる人が多く出るため再び陽性者数はぐんと増える可能性があります。
しかしここからが重要で
都市部では死者はほとんど出なくなる
※基礎疾患のある高齢者の院内感染は除く
と考えます。
検証してみると
全国では陽性は増えてますが東京の死者数は
4月 179人
5月 101人
6月 20人
7月 7人
8月 32人
9月 46人
10月 45人
ですので、人口1400万の大都市ではちょろちょろ死者は出るものの、それほど爆増してません。横ばいです。11月は6日までで2人なので、このペースだと10人程度です。でも20人でも死んだら大変だガー!というコロナ脳のかた。東京都では毎月1万人が死んでおります。
ちなみに2018年では月間では東京都の死因は
ガン 2900人
心疾患 1500人
老衰 833人
肺炎 700人
くらいです。東京都の統計から推測値を出しました。
そもそもコロナ死は6/18からはコロナが死因でなくても検死してコロナの遺伝子が検出されるとコロナ死の扱いになります。しかしそれでも月間の死者数の0.5%以下ですので誤差の範囲と普通はいいませんか? 肺炎で月700人亡くなっているうちの50人以下ですよ。
続いて「欧米ガー」というみなさま。
フランスの1日の感染者数は先日1日で8万人を超えたと報道されましたけど、日本と人口合わせると14.4万人。累計死者は7万3000人です。つまり
フランスは日本の累計感染者分が1日で感染し、45倍死んでる
ということになります。2週間後は欧米になるどころか、その速度では追いつけるわけもない。はっきりいって
コロナは東アジアと欧米では別の病気と言ってもよい
と、3月くらいからずっと言い続けてきました。これはもうファクトでコロナ脳のノーベル賞取った方も「ファクターXは存在する」と言ってるわけですので、欧米でまた死者が増えようが日本がそうなることは99.9%なさげでしょう。
しかし欧米の様子は、被害規模が大きいだけに法則性を当てはめて考えると誤差が出にくく正確になります。これをもとに日本の冬はどうなるかの仮説を立ててみます。
こちらは2ヶ月前に書いたもの
ヨーロッパで再び感染者数が爆増するも死者が全然でない理由を考えてみよう
このあとどうなっているか、ですが。
イギリス
陽性は第1波の5倍。死者は1/3程度。脅威は第1波の1/15程度
フランス
ほとんどイギリスと同じで陽性は第1波の10倍以上で、死者は1/3程度。脅威は第1波の1/30程度でしょう
奇妙なことにヨーロッパ諸国はみんな傾向がほとんど同じです。例外はスウェーデンで
感染拡大しているのに死者が本当に出ません。これをスウェーデンの当局者は「第1波で亡くなった多くは高齢者施設の高齢者だった。つまり施設内感染と院内感染が甘かった。いまはここを重点的に改善した」みたいに言ってました。
テレビではヨーロッパの死者が少ないのは若者が感染者の大多数を占めるからだとデータにもない事を平気でいってるが、そもそも第2波では日本でも全ての年代で致死率が下がったことが発表されている。
日本の6月以降のコロナの入院した人の致死率は、入院時に軽症だと致死率は
70歳未満0%
70歳以上5.8% トータル0.5%
入院時に重症だと
50歳未満0%
70歳未満1.4%
70歳以上20.8%
入院時に重症が基礎疾患がある人ではないかと思う。もう70歳未満はほとんど死にません。ちなみにこれは「入院してから死亡する確率」なので入院しないひとは含まれません。入院しない無症状、軽症者を入れると致死率はもっとずっと下がります!ちなみにこれは日本の場合だからね。
さて、ここで興味ある報道が出てきました。
スペイン発のコロナ変異体、欧州全土へ感染拡大=研究報告 ロイター
この変異株は、もともと危険性が高いということはなく、最初にスペインのアラゴン州とカタルーニャ州の農業労働者の間で見つかった。その後の2カ月に国内で感染が広がり、スペインでは新たな感染者の90%近くを占めている。変異体は国境を越えて拡散。9月時点にはスイス、アイルランド、英国で新たな感染の40-70%を占めた。研究者によると、この変異体の性質に何ら明らかな優位性はなく、感染を広げることができたのは最初の感染者が特に移動や社会活動が活発だったためだろうという。ただ、スペイン以外の一部地域では変異株自体が感染のスピードを高めており、より感染しやすい性質を持っている可能性もあるという。
元のはこれです。査読はまだなので正式な論文ではありません。
Emergence and spread of a SARS-CoV-2 variant through Europe in the summer of 2020
研究論文の筆頭著者を務めたバーゼル大学の進化遺伝学者エマ・ホドクロフト氏は、「20A.EU1の拡大は、これまで実施されてきた予防措置だけでは、この夏に入り込んだ変種の拡大を阻止するには不十分だったことを示している」と言う。論文は査読後、専門ジャーナルに公表される予定だ。
スイスとスペインの科学者チームは現在、この変種がその他の変異株よりも致死性や感染性が高いかどうか、急ピッチで解明に取り組んでいる。
ホドクロフト氏は、「感染力の上昇や病状に影響を与える突然変異が起こったせいでこの変種が『急速に』拡散したと示す証拠はない」と強調する一方で、この変種20A.EU1が、COVID-19を引き起こす従来の新型コロナウイルス(Sars-cov-2)のいずれの変異株とも異なる点も強調している。「欧州におけるコロナウイルスのゲノム配列を研究し始めて以来、これだけの勢いを持った変種を見たことがない」
証拠はないものの、ヨーロッパの第1波を遥かに超える感染拡大は変異したスペイン株だとすると説明がするする通る。感染力が猛烈に強くなり、マスクやソーシャルディスタンスを法律で規制したところでたいした効果は無かった。しかし逆に毒性が大きく下がった。繰り返すけどこれは単にわたしの仮説です。疫学的な解析ではなく、あくまで事情から読み取っているだけですよ。
これから日本はどうなるか
武漢で始まったコロナ禍は、最初の武漢株は日本ではなにもしていないのに勝手に終わってしまい、次の欧州株がいまの新型コロナです。
新型コロナウイルスSARS-CoV-2のゲノム分子疫学調査 国立感染症研究所
スペインの新株もおさらくゲノム解析を各国でやっていると思うのでもうすぐ論文が出てくると思うのですが、北海道で爆発的に感染が広がっているのも、ひょっとしたら欧州からの帰国者が持ってきた新株かもしれません。ウイルス干渉で同時に2種類のコロナに罹ることは稀なので、スペイン株に乗り変わる可能性もある。
割と毎日のように空港検疫で欧州から来た人に陽性が出ています。
しかし、もしこれがスペイン株だとすると、いままでとは比較にならない速度で広がります。が、もともと「ファクターX」のおかげで日本はヨーロッパよりも感染速度は格段に遅い。が、前回と同じくフランスの1/50程度としても、検査をやりまくれば1日に数千人単位の新規感染者は出るかもしれない。しかし死者はフランスの例から行くと第1波より格段に少なくて、年間(20年2月〜21年2月)の死者は多くて3000人くらいではないか。つまり結核と大差ないくらいに収まるのではないかと。そしてほとんどが70歳以上の基礎疾患ありの高齢者です。
ヨーロッパのように第2波が物凄い勢いで1日に10万単位の陽性を出すと、集団免疫ができるのも早く、もうすぐヨーロッパでも第2波は収まってくるものと思います。日本でも同様に感染拡大速度が速いほど収まるのも早い。いまままでの例では日本だと1ヶ月でだいたい下降に入ったから、北海道も1月には感染は下降にはいると思いますよ。で、なんどもいうけど本当に心配なのは1回も感染していない東北地方です。
願わくば、陽性の拡大に踊らされてビビった首長が無意味な経済制限をして経済死する若者や現役が多発しないようにしてもらいたい。本日、心療内科の専門家とZOOMでブレストしましたが、経済死のほうがコロナ死より比較にならないほど重大だという点で100%一致しました。
と、思ったらニュースが来た
ここ10年減っていた自殺が7月から激増!!!
さて、私が予約したiPhone12 Pro Max用に選んだケースはコレ
オッサンが持つと考えただけでワロスbot。ww
ミッキーマウスのもありました
編集部より:この記事は永江一石氏のブログ「More Access,More Fun!」2020年11月11日の記事より転載させていただきました。
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