今週のアップデート — エネルギー、国民感情をどうするか?(2013年11月18日)

2013年11月18日 13:00

アゴラ研究所の運営するエネルギーのバーチャルシンクタンクであるGEPR(グローバルエナジー・ポリシーリサーチ)はサイトを更新しました。

今週のアップデート

1)第2回アゴラ・シンポジウム「持続可能なエネルギー戦略を考える」

アゴラ研究所・GEPRは、12月8日に国際シンポジウムを行います。福島原発事故を受けて、エネルギーの未来を考える国際シンポジウムを開催します。申し込みは記事中の申し込みフォームから。ぜひご参加ください。

2)第2回アゴラシンポジウム「持続可能なエネルギー戦略を考える」出演者の意見

アゴラシンポジウム出席者の意見です。

3)エネルギー問題、国民感情をどうするか — アゴラシンポジウム【言論アリーナ報告】

アゴラシンポジウムに出演する、東京工業大学助教の澤田哲生氏、国際環境経済研究所の理事・主席研究員である竹内純子さんを招き、11月12日にアゴラ研究所のインターネットチャンネル「言論アリーナ」で、「エネルギー問題、国民感情をどうするか」という番組を放送しました。その報告記事です。シンポジウムの予告を兼ね、エネルギーの議論の方向を考察しました。また小泉元首相の発言についても論じています。

4)福島原発事故、混迷を打ち破る技術革新への期待 — 国際廃炉研究開発機構が始動
5)廃炉技術の進化を原子力の未来に結びつけたい — 山名元 国際廃炉研究開発機構理事長インタビュー

廃炉技術をまとめ、原発事故への応用、さらには将来のビジネス化を視野に入れた技術組合、国際廃炉研究開発機構が始動しました。山名元理事長のインタビューを含め、その期待を述べています。

6)福島の漁業再開、各紙の報道〜朝日は「イエロージャーナリズム」に堕ちたのか【おやおやマスコミ】

GEPRは日本のメディアとエネルギー環境をめぐる報道についても検証していきます。エネルギーフォーラム11月号の記事を転載します。

今週のリンク

1)小泉元首相、日本記者クラブでの原発をめぐる講演(映像)

日本記者クラブYouTubeチャンネルより。11月12日に行われた小泉元首相の原発をめぐる講演です。「即時原発ゼロ」を求めるなど、過激な意見を展開しました。

2)小泉元首相の「錯覚劇場」

池田信夫アゴラ研究所所長のアゴラ掲載の論考です。小泉氏の発言について、その事実の間違い、問題点を整理して紹介しています。

3)原発推進、自民が発信強める 小泉氏発言をけん制

日本経済新聞11月17日記事。小泉発言が波紋を広げています。自民党執行部が、原発の再稼動や最終処分について発信を始めています。

4)被曝の新基準 場の線量から個人の線量に

読売新聞11月16日社説。個人の行動によって放射線の被ばくは変わります。そうした現実に応じて対応することを求めた意見です。適切な論考です。

5)放射能からの逃避を止めるべきだ

アゴラシンポジウムの基調講演者であるウェイド・アリソンオックスフォード大学名誉教授のBBC(英国公共放送)への寄稿。恐怖で放射能から過剰に逃避することは、社会的な混乱を産むという指摘です。原題は「Viewpoint: We should stop running away from radiation」。2011年3月時点のものですが、アリソン氏の当時の予想通り、健康被害は起こっていません。そして予想通り、過剰対策による負担が日本で起こっています。参考にすべきでしょう。

This page as PDF

関連記事

  • エネルギー政策について、原発事故以来、「原発を続ける、やめる」という単純な話が、政治家、民間の議論で語られる。しかし発電の一手段である原発の是非は、膨大にあるエネルギーの論点の一つにすぎない。
  • 前回、防災白書が地球温暖化の悪影響を誇大に書いている、と指摘した。今回はその続き。 白書の令和2年度版には、「激甚化・頻発化する豪雨災害」という特集が組まれている。これはメディアにもウケたようで、「激甚化・頻発化」という
  • キマイラ大学 もしかするとそういう名称になるかもしれない。しかしそれだけはやめといたほうが良いと思ってきた。東京科学大学のことである。東京工業医科歯科大学の方がよほどマシではないか。 そもそもが生い立ちの異なる大学を無理
  • 2015年12月8日開催。静岡県掛川市において。出演は田原総一朗(ジャーナリスト)、モーリー・ロバートソン(ジャーナリスト、ミュージシャン)、松本真由美(東京大学客員准教授、キャスター)の各氏が出演。池田信夫アゴラ研究所所長が司会を務めた。原子力をめぐり、メディアの情報は、正確なものではなく、混乱を広げた面がある。それを、メディアにかかわる人が参加し、検証した。そして私たち一般市民の情報への向き合い方を考えた。
  • 先日、ロンドンの著名なシンクタンクが主催するハイレベルのフリーディスカッションに参加してきた。テーマはエネルギーを巡る4つの相克(Quadlilemma)である。4つの相克とはエネルギー安全保障、環境保全、国際競争力、エネルギーアクセスを指す。エネルギーの安定供給を図りながら、温室効果ガスも削減し、エネルギーコストを抑えて競争力を確保し、かつエネルギーアクセスを有していない人々(世界の人口の26%)へのエネルギー供給を確保していくことはミッション・インポッシブルに近い難題である。
  • りょうぜん里山がっこうを会場として、中山間地域のみなさんや福島大学の学生を中心に勉強会を開催した。第一回は、2014年10月4日に国立保健医療科学院の山口一郎上席主任研究官をゲストに迎え、食品基準値の疑問に答えてもらい、損失余命の考え方が役立つかどうかや参加者のニーズを話し合った。
  • 脇山町長が示していたあるサイン 5月10日、佐賀県玄海町の脇山伸太郎町長は、高レベル放射性廃棄物(いわゆる核のごみ)の処分に関する文献調査を受け入れると発表した。苦渋の決断だったという。 これに先立つこと議会の請願採択を
  • アゴラ研究所の運営するエネルギーのバーチャルシンクタンクGEPRはサイトを更新しました。 1)ウランは充分あるか? エネルギー・コンサルタントの小野章昌氏の論考です。現在、ウランの可能利用量について、さまざまな議論が出て

アクセスランキング

  • 24時間
  • 週間
  • 月間

過去の記事

ページの先頭に戻る↑