原発事故の現在の状況 — 避難、健康、ICRP(PDF資料)
アゴラ研究所が11月に行ったシンポジウムで、解説をした水野義之京都女子大学教授のプレゼンテーション資料を公開する。(PDF)
水野氏の発言の一部は、ビデオで公開され、発言の一部はGEPRの記事「原発はいつ動くのか ― シンポジウム「エネルギー政策・新政権への提言」報告・その1」でまとめてある。
資料は「16万人の避難者の現状」「健康被害の可能性」「ICRPに照らした日本の政策、基準、コスト」の問題の3点をまとめた。
16万人の避難者の問題では放射能ではなく、2300人の災害関連死が出ている問題を指摘。また健康被害の可能性では「リスク増加の可能性は見えない」という事実を述べている。さらにICRPの努力目標が、絶対視されたことも言及している。
(2012年12月10日掲載)
関連記事
-
福島第一原発事故をめぐり、社会の中に冷静に問題に対処しようという動きが広がっています。その動きをGEPRは今週紹介します。
-
日本ではエネルギー体制の改革論をめぐる議論が、議会、またマスメディアで行われています。参考となる海外の事例、また日本の改革議論の問題点を紹介します。
-
アゴラ研究所の運営するエネルギーのバーチャルシンクタンクGEPR(グローバルエナジー・ポリシーリサーチ)はサイトを更新しました。
-
ワッツバー原発(テネシー州、TVAホームページより) テネシー州で建設が進められてきたテネシー川流域開発公社(TVA)ワッツバー原子力発電所2号機 (Watts Bar Unit 2、テネシー州)が10月3日、商業運転を
-
福井地裁は、5月21日、福井や大阪など22都道府県の189人が関電を相手に運転再開の差し止めを求めた訴訟で、差し止めを命じる判決を言い渡した。報道されているように、「地震の揺れの想定が楽観的で、安全技術や設備は脆弱で、大飯原発の半径250キロメートル以内に住む人の人格権を侵害する具体的な危険がある」というのが判決の骨子である。
-
活断層という、なじみのない言葉がメディアに踊る。原子力規制委員会は2012年12月、「日本原電敦賀原発2号機直下に活断層」、その後「東北電力東通原発敷地内の破砕帯が活断層の可能性あり」と立て続けに発表した。田中俊一委員長は「グレーなら止めていただく」としており、活断層認定は原発の廃炉につながる。しかし、一連の判断は妥当なのだろうか。
-
アゴラ研究所の運営するエネルギーのバーチャルシンクタンクであるGEPRはサイトを更新しました。
動画
アクセスランキング
- 24時間
- 週間
- 月間