今週のアップデート - 電気自動車、使いやすくなった(2016年6月13日)
アゴラ研究所の運営するエネルギーのバーチャルシンクタンク「GEPR」(グローバルエナジー・ポリシーリサーチ)はサイトを更新しました。
今週のアップデート
1) 電気自動車、より使いやすく-充電インフラ整備で普及に期待
ジャーナリストで、GEPRの編集者の石井孝明が電気自動車の充電インフラ整備の新しい動きをまとめました。この普及により、電気自動車の懸念の一つ「電気切れ」が日本国内で解消されています。EVの再評価を進めるべきでしょう。
2) 露ロスアトム、日本にトリチウム除去技術、核燃料再処理引き受けを提案
ロシアの原子力企業ロスアトムが、日本との関係を深めようと、さまざまな提案を始めました。同社は技術力では世界最高水準にあり、選択肢の一つとして関心を持つべきでしょう。
今週のリンク
経産省。今年3月に、電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド(PHV)の現状と課題をまとめた報告書を経産省の自動車課がつくりました。網羅的で参考になります。今回のEVの記事でも言及しました。(再掲載)
パーク24。カーシェアリングを行う会社の電気自動車の調査。車のユーザーに電気自動車の知識が広がっています。そしてガソリン車よりも補助金を使ってもやや高くなる価格に、消費者が戸惑いを見せているという結果が出ています。
3)ロシア ロスアトム社、トリチウムを除去するプロジェクトの実験をロシアで成功
ロスアトム。6月8日付プレスリリース。ロシアのロスアトムグループがトリチウムと水の分離に成功したと発表しました。今回掲載の記事で紹介。ただ技術の詳細、実用化のめどは不明です。
プラッツ6月9日記事。米国で原発、80年運転延長申請が事業者から出そうです。60年申請のときに、2050年代の80年までの運転延長を見越した計画を出すということです。技術的には、可能とされており、重要な決定になるでしょう。原題は「Exelon first US utility to seek second 20-year renewal of nuclear reactor licenses」。
フィスコ。6月12日記事。調査会社の一般向けリポート。現在1バレル=50ドル手前で推移。年初の20ドルから大幅上昇です。現状の原油のトピックを整理しているために紹介。ただ供給超過の地合いは変わらず、年末に緩む可能性を指摘しています。
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12月8日記事(再掲載)。14日に衆議院選挙が行われ、事前の予想通り、自民党、公明党の連立与党が安定多数を確保。エネルギー分野では問題が山積しているのに、大きな変化はなさそうだ。
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「リスクコミュニケーション」という考えが広がっています。これは健康への影響が心配される事柄について、社会で適切に管理していくために、企業や行政、専門家、市民が情報を共有し、相互に意見交換して合意を形成していくことを言います。
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東日本大震災で事故を起こした東京電力福島第一原子力発電所を5月24日に取材した。危機的な状況との印象が社会に広がったままだ。ところが今では現地は片付けられ放射線量も低下して、平日は6000人が粛々と安全に働く巨大な工事現場となっていた。「危機対応」という修羅場から、計画を立ててそれを実行する「平常作業」の場に移りつつある。そして放射性物質がさらに拡散する可能性は減っている。大きな危機は去ったのだ。
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